針治療って何で治るんだ?
「ひゃっひゃっひゃっ、ガキどもぶっ殺してやるぜ」
「おい」
「ん、あんだてめー」
ブス。
「あがぎゃがや」
「オマエは既に、死んでいる」
ズバー。
…ってそれは針じゃなくて指だしだいたい死んでるし。
しかしそれはさておき、針を刺しただけで体の調子がよくなったり
体が悪くなったり果ては死んだりしたりするのだろうか?
…いや死なすのは簡単だけどな。
動脈に針さしてぐりぐり、一気に引き抜いてGo!
…単なる殺人鬼かよ。てか針で殺すなよ。
針治療では気脈というようなことがよく言われて、そういうこと
言うと非科学的とか言われるわけだが。
さて、気脈という奴が人体でどんな風に流れているかを見てみる。
すると俺はすぐ有るものとの相関があることに気がついた。
神経。
おそらく神経が一番近いと思われる。
血管かもしれないと思ったが血管以上に神経に近い配置だ。
そう、神経とは電気パルスの流れ。
その神経末端を電気の代わりに針で刺激する。
針で刺激することで神経に信号が送られると。ここまではいい。
何で治るんだ?いろんな病気が。
うーん、ここからは事例をもとに仮説を立てて行くしかない。
自律神経失調症、という病気がある。
不健康な生活で体のバランスが崩れる。
これは神経が本来あるべき働きをしていないことに端を発する。
そこで、この自律神経のバランスを元に戻すために
ふつうなら薬とか使うんだが副作用もある。だったら薬なんぞ
使わず神経の刺激をコントロールしてやれば早いんじゃないかと。
針治療とは直接神経を刺激することに意義がある。
薬も使わないから副作用もない。
たとえば筋肉の深いところに針を刺す治療がある。
あそこには確か筋紡錘(筋肉の動きを調節する神経との連絡口)が
あったのではないか?と思うんだが。
神経刺激による治療が針治療、ってことでまあ間違いないのではなかろうか。
ではなんで中国でそんな神経の研究が進んだのか、というと
トライアンドエラーなんではないか。
つまりたまたま効いた、たまたま効かなかった、調子が悪くなった。
これらからどこを刺激するのが良いかを調べ、それを蓄積していった
のだろう。
漢方もいうなればトライアンドエラーの集大成だろう。
漢方薬の中には、西洋医学で発見されたものと同じ物質が含まれる
こともしばしばあったりするからな。
精神と肉体は一体だ。
だから先に精神を治せば治癒力も高まる、ってところか。
西洋医学と漢方と両方やれば治り早かったりしてな。